私たちは、ST(言語聴覚士)の支援を必要とする人たちが日常を過ごしている環境で、ご本人はもちろん、ご家族や支援者と共に具体的な目標を立て、その目標を達成するためのさまざまな活動をします。
たとえば、地域を問わずオンラインでSTのサポートを届けることや、勉強会や研修会の企画、オンラインサロンの開催、教材の紹介、ST同士が学び合える環境を育むことなどを目指します。これらの活動は、千葉県の医療施設で臨床・研究・人材育成を行ってきたSTと沖縄県石垣島で地域の活動をしている元エンジニアのSTが共同で運営しています。
「リハビリテーション」という言葉から連想されるこれまでのイメージとはちょっと違う、ITを駆使した新しい形の、けれどしっかりと人の温度感が感じられる、あたたかいサービスを提供していきます。
知念 洋美
学歴
早稲田大学第一文学部心理学専攻
国立身体障害者リハビリテーションセンター学院 聴能言語専門職員養成課程
職歴
千葉県千葉リハビリテーションセンターリハビリテーション療法部/人材育成部
資格
言語聴覚士
国際コーチ連盟アソシエイト・サーティファイド・コーチ
ワークショップ・デザイナー
矢崎真一
学歴
大阪大学基礎工学部 電気工学科
国立身体障害者リハビリテーションセンター学院 聴能言語専門職員養成課程
信州大学大学院工学研究科前期課程 情報工学専攻
職歴
亀田総合病院
国際医療福祉大学言語聴覚学科
かりゆし病院
沖縄リハビリテーション福祉学院/鹿児島第一リハビリテーション学院(非常勤講師)
合同会社ファーストハンドコミュニケーション
資格
言語聴覚士
自立活動教諭[言語]
特別支援教育士
公認心理師
知念 洋美
知念という名前ですが、生まれも育ちも千葉県で、さらにこれまで仕事をしてきた37年間も千葉県で過ごしてきました。
主にお子さんのことばのリハビリテーションに関わっています。発音をひとつひとつ覚える練習だけではなく、脳性麻痺のお子さんなど話すことが難しい人たちが話し言葉だけに頼らない、様々な方法でコミュニケーションを習得することに取り組んできました。さらに最近は言語聴覚士を含む、リハビリテーションに関わる職種の人材育成にも取り組んでいます。
昨年、コロナ禍をきっかけに、世界中の人々の暮らしが一変しました。辛いことや制約が多い中ですが、オンラインの活用が急速に拡大し、自分自身も今まで諦めていたイベントや学習の参加機会が増えました。そんな時ふと、10年以上前から離島でオンラインでの言語聴覚療法を試みている、共同代表の矢崎のことを思い出しました。友人を介して何度か話すうちに、お互いに共通する目的が見えてきて、Coco-onという活動を始めることになりました。
これから、たくさんの方といろいろな活動をしたいと思い、ワクワクしています。
矢崎真一
現在、沖縄県の石垣島に住んでいます。石垣島には約18年前に来ました。
大学時代から脳性麻痺や自閉症の子どもたちと関わることがあり、その当時からことばやコミュニケーションの支援をすることをしたいと思っていました。大学卒業後はエンジニアとして働いていましたが、その後、学校に入り、37歳で言語聴覚士として病院で働きはじめました。言語聴覚士としてはもともとおとなの方を対象としたリハビリテーションを担当していたのですが、石垣島で生まれた息子がダウン症を持っていたこともあり、次第に子どものリハビリテーションも行うようになりました。現在は児童のデイサービスを運営しています。
石垣島を含む八重山諸島は離島が多いため、おとなも子どももリハビリテーションをなかなか受けることができず、少しずつオンラインでの支援を行ってきました。
昨年、共同代表の知念と意気投合し、これまでやりたくても1人ではなかなかできなかったことをようやく形にできると楽しみにしています。